イーストマンのソリッドモデルSB55 / V の入荷です。
指板はエボニーを使用しており、ボディーとネックはそれぞれワンピースでアフリカ産のトーンウッド「オクメ」が使用されています。 そしてラッカー塗装よりさらに薄く仕上げることができるセラック用いた塗料を採用し、さらに使い込まれた質感をリアルに再現したエイジングが施されています。
ピックアップはLollarの50's Spec P-90が搭載されています。このミディアム出力のピックアップは、歪みを抑えてより明るく明確なトーンを生み出し微妙なニュアンスを表現することができます。 トーンポットは10の設定でトーン回路をバイパスさせれるノーロード トーン ポットが搭載されています。10以下に設定すると標準的なトーンポットとして機能します。
ペグとブリッジ、スタッドはドイツのFaber社製。ラップアラウンド テールピースは軽量アルミ製で正確なイントネーションを得ることができます。 スタッドはロック式でブリッジをしっかりと固定し、通常のスタッドでよくある傾きを解消しサステインとトーンを向上させています。 重量3.30kg。

非常に手間と時間のかかるこのセラックを用いた仕上げはラッカーよりも滑らかで、薄く塗ることでより豊かで開放感のある共鳴音が得られます。 そしてセラック塗装を職人の手によりエイジド加工し、EASTMANでしか出し得ないアンティークのような使いこまれた質感をリアルに再現しています。 またサウンドも通常のラッカー塗装 よりもパリッと枯れたキャラクターとなり、見栄えとリンクした生鳴り感を持ち合わせております。 取り扱い面ではしっかりと硬化するまでの間少々気を使いますが、何年かかけ一旦硬化すると塗膜は硬く安定し、光沢も増しサウンドもどんどん良くなるようです。 （ただし高温多湿な環境下ではその限りではありません。） ギタースタンドのゴムやケース内の繊維と化学反応を起こした場合は、あまり気にせず乾拭き程度で放置し、何年かあとにしっかり硬化したら磨き上げると良いようです。